勝敗にこだわらない人が勝ち続ける。

コラム

よく経営者や起業家の中には、ついつい「結果」や「勝敗」に囚われてしまう方がいます。

例えば、「3年以内に年商1億円を突破したい」という目標を持っているとしましょう。

結果として、その年商1億円を突破できなかったとします。

すると、結果にとらわれすぎて、それを突破できなかった自分に嫌気がさしてしまうのです。

「自分は目標を達成できないどうしようもない人間だ」など。

その後、モチベーションが下がってしまい、経営努力や経営そのものを止めてしまったりしてしまうのです。

 

しかし、これは「結果」や「勝敗」に囚われてしまい、目標達成から遠ざかってしまう悪いマインドの使い方です。

では、実力を伸ばす人や結果として勝者になりやすい人は、どのようなマインドの使い方をするのでしょうか?

それは、逆説的ですが「目標」「結果」「勝敗」にこだわらない人です。

「目標」「結果」「勝敗」にこだわるのではなく、「プロセス」「過程」「成長」に焦点を当てているのです。

もし、試合や勝負に負けたとしても、実力が伸びている、成長しているのであれば、OKだということです。

経営であれば、目標達成はできなかったとしても、経営実力が伸びたり、会社の本質的な力がついているのであればOKという考えです。

 

このマインドの使い方の良いところは、結果に囚われて落ち込むことを防げる点であり、モチベーションを持続できる点です。高いモチベーションを持続することができれば、その後に実力を伸ばし続け、良い結果もついてくるわけです。

ここに面白い事例があります。

日本人初のプロ格闘ゲーマーとして活躍している梅原大吾さんのケースです。梅原大吾さんは、17歳で格闘ゲームで世界チャンピオンになりました。その後、2010年には「世界で最も長く賞金を稼ぎ続けているプロゲーマー」としてギネス認定もされています。

そんな梅原さんは一時、「結果」や「勝敗」にとらわれ、伸び悩んでいたようです。が、勝負に対して、著書『世界一プロゲーマーの仕事術 勝ち続ける意志力(梅原大吾著書・小学館)』で以下のように変化させたことで、実力も伸び、結果もついてきたと書いています。

いまの僕は大会に重きを置いていない。あの大会で勝ちたいと思うこともほとんどない。

大会を重視する行為は、自分の成長リズムを崩すと知っているからだ。

目標に過ぎない大会に固執せず、目的である自身の成長に目を向けている。

それが「勝ち続ける」ことにつながってくる。

(引用元『世界一プロゲーマーの仕事術 勝ち続ける意志力(梅原大吾著書・小学館)』2012)

梅原大吾さんのおっしゃるとおり、人間は勝つこと、つまり「勝敗」や「結果」に重きを置くと、成長リズムを崩してしまいます。

理由は、結果というのは「他者による」からです。他者依存ですからコントロールできません。

例えば、どれだけ自分が強くても、たまたま相手が絶好調で実力以上の力を発揮して負けることもあります。相性が悪いこともあるでしょう。

それに一喜一憂し、落ち込んだり、引きずったりしてしまうと、その後の試合や大会だったり、練習にも悪い影響が出てしまいます。

 

そうではなく、常に練習や鍛錬へのモチベーションを続かせるためには、結果にこだわるのではなく、自身の本質的実力が伸びたかどうかに着目することです。これなら自分次第なので「自己」コントロールが可能です。

そして、長く続けることもできますから、実力も自然と伸びていきます。これは会社経営も同じです。年商や売上などの結果を重視すると、それはお客さんの意向に左右されますからモチベーションの維持が難しくなってきます。

 

また、「結果」や「勝敗」にこだわると、「勝てばどのような手を使ってもいい」という負の連鎖が起きることもあります。「奇襲」や「奇策」を使うなどはその典型です。

会社経営であれば「お金が儲かるならどんな方法を使ってもいい」などと思いがちです。

ところが、奇襲や奇策で勝てるのは一時だけです。勝ち続けるには本質的実力を伸ばさなければなりません。結果重視はこれらをなおざりにしてしまうので、その後に伸び悩みます。

 

ということで、本質的実力を伸ばし、勝ち続けるためには、結果や勝敗にこだわるのではなく、成長やプロセスに焦点を当てることが大切です。

会社経営であれば、売上や年商などの結果ではなく「会社の本質的な実力の成長」に焦点を当てるべきです。そうすれば、モチベーションも維持でき、長く努力を続けることができ、結果もついてきます。

ちなみに、弊社自身もそのように事業に取り組んでいます。プロコーチング事業などは儲けや売上には焦点をまったく当てていません。まったくです。では何に焦点を当てているのか?というと「人を伸ばすコーチング能力が伸びること」に重きを置いています。日々の学びや発見がたまらなく面白くて取り組んでいるのです。もっといえば、クライアントさんがどうすれば伸びるか?それを日々考え、研究し、実践しています。その実践結果から得られる学びこそが最大のご褒美だと考えています。

執筆者プロフィール
さくのひろき
㈱創伝社 代表取締役
㈱レジェンドプロデュース 代表取締役
イーカスタマーサポート㈱ 取締役
 2001年に独立し、2003年より「使いたい放題無制限のステップメール『アスメル』」の事業を開始。現在も運営中。
 最近は後輩起業家たちの成長支援にも注力。
 将棋が好きで日本将棋連盟公認『将棋ウォーズ』は初段。他、ピアノ、プロ野球などが趣味。
※経営顧問制度、取材、書籍執筆、講演依頼などのお問い合わせはフォームからお願いします。なお、コーチング依頼の際は、必ず氏名・年齢・住所・TEL・履歴の入った自己紹介と志望動機を書いて、「件名」を 「コーチング問い合わせ」として、お問い合わせください。
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