「夢・ゴール・目的」と「目標」はちがうもの。

自己啓発

あなたが高い夢・ゴール・目的を実現したいなら、「夢・ゴール・目的」と「目標」とはちがうものだと理解する必要があります。

結論から言うと、「夢・ゴール・目的」は上位概念で、「目標」はその下位概念です。

わかりやすくいえば、夢・ゴール・目的が「最終地点」であるのに対し、目標は「中間地点」のようなものです。

 

例えば、「オリンピックで金メダルを取りたい」という夢・ゴール・目的があるとします。

そのための中間地点として、「日本選手権で1位になること」だったり「日本代表に選ばれること」が目標になります。

会社経営であれば、「この会社は●●の商品を通じて世界の人を救う」みたいなのが夢・ゴール・目的です。

そのために、まずは地域ナンバーワン、次に日本ナンバーワン、世界シェア3割を取るみたいなのが目標です。

 

仏教であれば、「悟りを開くこと」が夢・ゴール・目的かもしれません。

もしくは、悟った後に「人類を救う」とか「世界を救う」というのがそれでしょう。

そのために毎日瞑想をするとか、お経を唱えるといったものが目標になってきます。

 

ダイエットであれば、「痩せること」「体重を10kg落とすこと」は目標であって、夢・ゴール・目的ではないでしょう。

そうではなく、痩せた先には「恋人を作ること」「モテること」「キレイになること」「カッコよくなること」があるはずです。

こちらが夢・ゴール・目的に近い。

 

それと、夢・ゴール・目的は「あいまい」「抽象的」なものであるのに対し、目標は「明確」「具体的」なものという違いもあります。

コーチングする際は、まず、上位概念の夢・ゴール・目的の設定から入りますが、ここでは具体的なものを選ぶことはしません。

 

なぜなら、具体的で明確にイメージしやすいものは、「現状の延長」である可能性が高いからです。

現状の延長であれば、人間が本来持っているポテンシャルエネルギーを対して使わなくても達成できてしまいます。

ポテンシャルエネルギーは眠ったままです。

発揮されることはほとんどありません。

 

が、現状の延長ではなく、もっとはるかに高いゴールであれば、それは現状のエネルギーでは叶いません。

だから、脳がポテンシャルエネルギーをムクムクっと発揮しようとし始めるのです。

夢・ゴール・目的の設定は、必然、あいまいで抽象的なもので正解です。

しかしながら、それだとずっとボンヤリしたままになってしまうので、中間地点として「目標」が必要です。

この目標設定はリアルかつ具体的なものになります。

 

ところで、よく自己啓発本で、「夢は明確にしましょう」というものがあるが、ここまで説明してきた理論からすれば誤りです。

なぜなら、最初から明確にイメージできるものは現状の延長であり、ポテンシャルエネルギーを引き出すことができないからです。

例えば、「課長から部長に出世する」とか「年収を100万円アップする」というのは、現状の延長だからイメージしやすいでしょう。

でも、イメージできるということは、容易なことであり、ポテンシャルエネルギーを使わなくてもいずれ達成できてしまいます。

 

おそらく、教え手は、最初は「夢・ゴール・目的」の設定をした時点では、「あいまい」「抽象的」だった可能性が高い。

ところが、情報収集したり、イメージングなどしているうちに、だんだんとリアリティが増してきて、明確になってきたのだと思います。

 

だから、「夢を明確にしましょう」というのは100%間違いというわけではありません。

この場合、夢を「目標」と置き換えると辻褄が合う。

設定時点で「夢・ゴール・目的」はあいまいかつ抽象的なもの。

しかし、それだと叶いませんから、情報収集したり、イメージングしたり、アファメーションするなどして、徐々に「明確なもの」=「目標」にしていくというのが正しい願望実現の流れです。

 

例えば、2011年に女子サッカーなでしこジャパンが世界大会で優勝しました。

その時の中心選手として有名な澤穂希選手は、著書『夢をかなえる。思いを実現させるための64のアプローチ(澤穂希著書・徳間書店)2011』でこう語っています。

 

「その夢(※女子ワールドカップ優勝)は、かつては雲の上のように、高く、遠い場所にあるように感じられました。そんな雲の上へと一気に飛び乗ることは、自分にもできないことは分かっていました。」

(引用元『夢をかなえる。 思いを実現させるための64のアプローチ(澤穂希著書・徳間書店)2011』)

要するに、ゴール設定した時点では、あまり明確ではなかったのです。

ところが、イメージ、想像、そして、練習や努力をしていくうちに、だんだんと臨場感たっぷりになってきたのです。

結果として、本当にワールドカップで優勝してしまいました。

 

ちなみに、夢が叶った瞬間のことを澤穂希さんは著書でこう語っている。

「なでしこジャパンが初めて世界を制したその瞬間、私は、デジャヴ(既視感)にも似た不思議な感覚に包まれていました。」

(引用元『夢をかなえる。 思いを実現させるための64のアプローチ(澤穂希著書・徳間書店)2011』)

これはイメージングの大変参考にもなりますね。

夢か現実かわからないぐらいまで徹底的にイメージングするわけです。

そうすると、夢が現実化しやすくなります。

 

ということで、世間一般では、「夢・ゴール・目的」と「目標」がごっちゃになっており、定義があいまいですが、それぞれ違うものだと理解しておきましょう。

両方とも大事で、しっかりと使い分けることが重要です。

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コラム執筆者:代表取締役 作野裕樹
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