新規事業とは詭道なり。

コラム

孫子の兵法の計篇によると「兵とは詭道なり」との一説がある。

要約すると「戦争とは敵を騙す行為である」ということ。

例えば、こちらが多数の兵力を持っていても「持っていない」ように見せかけたり、戦地から近いにも関わらず「遠くにいる」ように見せかけたり、逆に兵力が少数でも「多数」に見せかけたりするなど。

このように、戦いとは相手に対して「騙す」ことが必要であると孫子の兵法では説かれている。

これをビジネスに置き換えるとどうか?

ライバルを騙せ!とまでは言わないが、新規事業を立ち上げたり、独立起業をする際は既存の強者や大手企業に存在を気づかれない工夫が必要である。

なぜか?

大手や強者が気づけば「真似」して潰してくる可能性が高いからだ。その事業が将来有望であればあるほどその可能性は高くなる。

ただでさえ、独立起業時や新規事業立ち上げ時は持てる資源が少ない。足りない。そのような時に資源豊富な強者が本気で潰しにかかってきたらひとたまりもないだろう。

だからこそ、独立起業家は「隠密行動」が重要なのである。まさに孫子の兵法でいう「詭道」。

例えば、今でこそ多くの人が知っている化粧品会社のDHC。実は起業時は化粧品メーカーではなく、「翻訳業」が本業であった。社名の「DHC」は大学翻訳センター(Daigaku Honyaku Center)の頭文字が由来であることからもそのことが伺える。

そして、DHCは翻訳業で実力をつけ、兵站を蓄えてから勝負所である化粧品業界へ参入したのだ。最初から化粧品業界に参入していたらおそらくは既存のメジャー企業に潰されていた可能性が高い。

このように独立起業時、新規事業立ち上げ時は「詭道」を心得ておくことが肝要である。

記事執筆者
作野裕樹

(株)創伝社、代表取締役。1978年、愛知県生まれ。2001年にITビジネスで独立起業、2003年に法人設立。自社ブランドサービスを開発、運営。同経営は『経済界』『実業界』などに取材され掲載。書籍『学校では教えてくれない起業の授業(アスカ出版)』などを出版。
現在、自身の起業、経営経験と東洋思想の知見を活かした経営コンサルティング事業も展開。起業家や経営者のための「教養」を学ぶ場「創伝塾」を2010年から主宰中。
趣味は古武術(古流柔術)、ピアノ演奏など。

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コラム執筆者:代表取締役 作野裕樹
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