去る者は追わず、来る者はむしろ「追う」ように接する。

コラム

本日のテーマは、

「去る者は追わず、来る者はむしろ『追う』ように接する。」

です。

往く者は諫む(いさむ)べからず、来る者はなお追うべし。

これは論語に書かれた言葉である。

意訳すると、以下の通り。

去っていく者は追うべきではない。来る者はむしろ追うように扱おう、という意味である。

よく「去る者は追わず来る者は拒まず」という言葉は聞いたことがあるはず。

しかし、考えてみると「来る者拒まず」というのは、なんとなく横柄だ。拒むか拒まないかを選んでいる。

そうではなく、論語の面白い点は「来る者はむしろ追うように扱おう」ということ。

どういうことか?

せっかく来てくれたのだから、温かく迎えようということ。決して横柄な態度で接してはならないと。

これはビジネスでも同じ。来てくれる人とは、お客さんだったり、従業員だったり、パートナーだったり。

例えば、私は若い時、縁あってある著名な経営者の盛大なる誕生日パーティーに呼ばれた。その経営者は一回りも二回りほども年上で、経営経験も豊富。皆が尊敬し、頭を下げるような存在だ。私は「場違いなところに来てしまった」とソワソワしていた。

ところが、その経営者は若造である私をなんとも温かい笑顔で迎え入れてくれた。そのギャップがまぶしかった。その際「なんたる人望。この人には決して敵わない。」と全面的な尊敬の意を持った。

お誘いいただき、その場にいられるだけでも幸運にもかかわらず、あれほど迎え入れてくれたら二度と忘れられないほどの恩を感じる。まさに論語でいう「来る者はむしろ追うように扱おう」を地で行っている人物であった。

なかなかできるものではないが、少しでも実践できるよう心掛けたい。

執筆者プロフィール
作野裕樹(さくのひろき)
(株)創伝社代表取締役。スモールビジネスコンサルタント。元祖ステップメールのアスメル®︎開発運営。2001年より独立起業。
主な著書に『学校では教えてくれない起業の授業(アスカ出版)』『宇宙イチわかりやすい「ネット起業」の鉄則(ソフトバンククリエイティブ)』などがある。
過去に取材されたメディアは『実業界』『経済界』『WDウェブデザイニング』など。『近代中小企業』などでコラム執筆経験もある。 米マサチューセッツ大学、経営大学院(MBA)中退(2017-2020)。愛知大学法学部卒業(2001)。
コラム マネジメント・組織戦略 マーケティング・営業戦略 メンタル・自己啓発
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