コラム 「守り」を意識して事業を起こす。 「創業、守成の称は、開国、継世をはん言するのみ。その実はすなわち創業の内に守成有り、守成の中に創業あり。ただよく守成す、これをもって創業す。ただよく創業す、これをもって守成す。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志晩録第一二八条に書かれた言... 2017.12.06 コラム
コラム 耳の痛い意見ほど価値がある。(佐藤一斎『言志四録』晩55) 独得の見は私に似たり。 人其のにわかに至るを驚く。 平凡の議は公に似たり。 世其のなれ聞くに安んず。 およそ人の言を聴くには、よろしく虚懐にして之をむかうべし。 いやしくもなれ聞くに安んずるなくば可なり。 (佐藤一斎『言志四... 2017.09.06 コラム
コラム 志なき経営は恐ろしい。(佐藤一斎『言志四録』耋14) 「およそ学を為すの初は、必ず大人(たいじん)たらんと欲するの志を立て、しかる後に、書は読むべきなり、しからずして、いたずらに聞見を貪るのみならば、則ち或いは恐る、傲りを長じ非を飾らんことを。 いわゆる『寇(こう)に兵を仮し、盗に糧を資... 2017.07.07 コラム
コラム 他社を観て自社の幸福を知る。(佐藤一斎『言志四録』晩192) 「人の禍あるのを見て、我が禍なきの安らかなるを知り、人の福あるのを見て、我が福なきの穏やかなるを知る。 心の安穏なる処は、即ち身の極楽なる処なり。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志晩録第一九二条に書かれた言葉である。 意訳す... 2017.05.06 コラム
コラム 発憤せよ。(佐藤一斎『言志四録』録5) 「憤の一字は、これ進学の機関なり。舜何人ぞや、われ何人ぞやとは、まさにこれ憤なり。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志録第五条に書かれた言葉である。 訳文は以下の通り。 「発憤するの一字は、学問に進むための最も必要な道具である... 2017.02.01 コラム
コラム 利益は天下の公共物。(言志四録) 「利は天下公共の物なれば、何ぞかつて悪あらん。ただ自らこれを専らにすれば、すなわち怨を取るの道たるのみ。」 これは佐藤一斎「言志四録」に書かれた言葉である。 どういう意味か? 「利益というものは天下の公共物で、利を得ることは悪... 2017.01.06 コラム
コラム 若くしてのセミリタイヤが幸福とは限らない。(佐藤一斎『言志四録』耋137) 「世を避けて而(しこう)して世におるは、難きに似て易く、世におりて而して世を避くるは、易きに似て難し。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志耋録第一三七条に書かれた言葉です。 意訳すると、世の中や社会を避けて隠居などしてみると、幸福で... 2016.08.08 コラム
コラム 学ぶことを止めてはならない。(佐藤一斎『言志四録』晩録60) 「少にして学べば、則ち壮にして為すこと有り。 壮にして学べば、則ち老いて衰えず。 老いて学べば、則ち死して朽ちず。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志晩録第六○条に書かれた言葉です。 佐藤一斎の言志四録といえば、この言葉... 2015.11.07 コラム
コラム 尺蠖(せきかく)の屈するは、以って信(の)びんことを求むるなり。(易経) 尺蠖(せきかく)の屈するは、以って信(の)びんことを求むるなり。 これは「易経」に書かれている言葉である。 意訳すると「尺取虫が体を屈折するのは、伸びるためである」ということ。 尺取虫が身を縮めるのは一見すると苦しそうに見える... 2014.10.13 コラム